故・岡秀行氏のコレクションを紹介する
目黒美術館の『包むー日本の伝統パッケージ展』に行きました。
日本の自然と風土を生かした素材(藁、竹、笹、木、土、紙など)で作られた、生活の知恵と機能美を持つパッケージの数々。
身近な材料の持ち味を出来る限り損なわないよう工夫を重ね、
単なる物を越えた存在感、美しさ。
日本人が、元来どのような価値観・自然感をもって暮らしてきたか。
商業主義の消費社会の中で何を見失ったのか。
無名の職人たちが黙々と作り上げてきた
伝統パッケージが無言で語りかけてくるようでした。
3/11の大震災後、刻一刻と変化する、生々しい報道が続くさなか気分転換に出かけましたが、
示唆に富んだタイムリーな展示に圧倒されました。