世田谷美術館のリオープンを記念して上演された、
舞踊家ボヴェ太郎氏のソロパフォーマンス『微か』。
“空間の〈ゆらぎ〉を知覚し、変容してゆく「聴く」身体”が
彼の創作コンセプトで、世田谷美術館の窓から見える
木々のさざめく様や、こどもたちが走り回る様子、音楽、ボヴェ太郎さんの身体、
が響き合って心地よい空間を体験できました。
ライラック色の和洋折衷の衣装もとても素敵でした。
上演後のトークでのボヴェ太郎さんは、実にたおやかで、
丁寧に日々を生きて感じている方だなという印象でした。
生きる姿勢が誠実なので、それがパフォーマンスに現れて
見る者をさわやかな豊かな気持ちにしてくれるのでしょう。