縄文―1万年の美の鼓動

暑い中、東京国立博物館まで行ってきました。

土器から土偶まで、ぐるぐるの渦巻模様や躍動する形など縄文の魅力をたっぷり楽しみました。

岡本太郎の、縄文造形について書いた超自然的な文章が、本質をぴったり言い当てていると思います。

 

~岡本太郎『神秘日本』より~

 

「動物と闘い、その肉を食み、人間自体が動物で、食うか食われるか、互いにイノチとイノチの間をきりぬけ、常に命の緊張を持続させながら生きていく。このいのちの交歓の中に、動物と人間という区別、仕切りはなかった。あの残酷なロマンティスム。

動物だけではない。自然のすべて、雨も風も、海も樹木も、あらゆるものと全体なのである。縄文土器の戦慄的な魅力もそこにある」