本の玉手箱

国立国会図書館開館70周年を記念した、国会図書館の歴史と蔵書に関する展示会です。

ウイリアム・モリスの私家版印刷所の本や流麗な『源氏物語』、ミノムシの蓑や竹皮の使用した特殊装丁本など、見応えのある展示でした。

特殊装丁本の版元は1920年代後半から30年代に活動していた「書物展望社」というところで、ミノムシ本は一冊につき約30匹分が使われているそうです。書物展望社の主宰者・斎藤昌三氏は生涯書物を愛でて「書痴」とまで呼ばれた人物だそうで、

「書物展望社本」と呼ばれる凝った限定本は、書物愛好家の中で現在でも高い人気があるようです。