END展 死から問うあなたの人生の物語

「天才バカボン」や「ゴールデンカムイ」など名作マンガの1シーンと共に、死や生に関する様々な問いが展開される展示。

「遺体を食べられますか?」というものもあり、命の循環をどう捉えるかという問いですが、普段考えたことのない視点で考えさせられました。

 

「あいちトリエンナーレ2019」で注目を集めたというインスタレーション、dividual.inc(ドミニク・チェン+遠藤拓己)の《TypeTrace / Last Words》(10分遺言)が印象的。

 

水琴窟のような音が隣の会場からするなぁと思っていたのですが、実際は自分の死を想定した人々の「最後の言葉」がスマートフォン上でタイプされる音でした。

 

執筆プロセスを記録・再生するソフトウェア「TypeTrace」を用いた作品で、言葉を逡巡する書き手の動作もトレースされているので、行間の想いがより伝わってきて、暗闇に浮かぶ何台ものスマートフォンそのものが生きているような錯覚に陥りました。