もじ イメージ Graphic 展

 

1990年代以降のグラフィックデザインを中心に、日本語の文字とデザインの歴史をひもとく21_21 DESIGN SIGHTギャラリーで開催中の展覧会。

 

日本語は、漢字、ひらがな、カタカナ、縦組横組、ルビといった独特の表現方法をもつ複雑で豊かな言語。膨大な情報量を処理することを求められるDTPの時代になりフォントも多様化。携帯電話発祥の絵文字「EMOJI」も生み出されました。その文字とイメージの混ざり合いのなかで、グラフィック表現がさまざまな形に発展してきた様子を紹介しています。

 

石版文字を素材にして夏目漱石が自ら装丁した『心』の初版本から、昔の絵巻物のように絵の中に文章が食い込んでいるような現代のマンガ表現、視認性ギリギリの文字を使用したポスターなど、視覚伝達の迷宮に入り込んだようでした。

 

今後、仮想空間なども加わってさらにグローバルな表現になっていくのだと思いますが、結局、伝えたかったことが伝えたかった相手に届かなければ、ただの表現遊びになってしまうなと感じました。