花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼

「暮しの手帖」の編集長・花森安治の仕事を紹介する展覧会が世田谷美術館で開催されています。

編集者としてだけではなく、装丁、イラスト、コピー、ジャーナリストなど、その多彩な仕事ぶりは舌をまくほどでした。

 

新聞広告、中吊り広告の版下まで、どれも手を抜かず常に最善を求めて仕事に向き合った花森さんの生きる姿勢も迫力がありました。自分のデスマスクまでスケッチしてありました。

 

デザイン、イラストの美しさと言う面だけでなく、「戦争中の暮しの記録」や「一銭五厘の旗」などの社会的活動のコーナーも多くとってあり、花森さんの社会への怒りが感じられた充実した展示でした。