イメージコレクター・杉浦非水展

近代日本のグラフィックデザイナー(当時は図案家)杉浦非水の多彩な仕事を検証する展示会です。

代表作である三越のポスターをはじめ、各種デザインや装丁の仕事、スケッチなど小さなスペースながらも見応えがありました。

 

非水が収集した雑誌の切り抜き等のスクラップブックや、自身が撮影した16mmフィルムの映像なども公開され、図案の創作にいたるまでのプロセスが「インプット」「アウトプット」という形で展示されています。

      

「図案=画家の余技、あるいは版下工の仕事」という認識が強かった時代に、とらわれることなく大胆な構成と配色でヴィジュアル展開していく様子は、非水が本当に楽しんで仕事をしているのがよくわかりました。