クリムト展 ウィーンと日本 1900

梅雨の晴れ間、上野・東京都美術館でのクリムト展です。

 

金箔を多用した「黄金様式」の時代の代表作の1つ『ユディトI』は思っていたよりも小さな作品で、微かな眼光や前歯の白い輝きは本当に小さい絵具なのに大きな効果を作っていました。

弟制作の額縁も含めて色彩が素晴らしく、しばらく見入っていました。

 

 

また、ベートーヴェンの交響曲第9番に着想を得た全長34メートルにおよぶ壁画『ベートーヴェン・フリーズ』の精巧な原寸大複製展示は、3つの壁面で絵巻物のように物語が展開しています。

音声ガイドの中に第9の演奏が入っていたので、それを聴きながら壁画の中央に立つと時間を超越したような錯覚に陥り、これは複製といえど来た甲斐があった、見られて良かった作品です