話しているのは誰? 現代美術に潜む文学

映像・写真・インスタレーション等で文学性が感じられる6名の現代美術作家の作品展。英題のImage Narrative(イメージの物語)の方がいい得ていると思うのですが…。

 

ウランとオリンピック、戦争の歴史と記憶をモチーフにした小林エリカさんの、演劇とも違う表現が美しかったです。ポスターの作品《わたしのトーチ》も印象的でした。

 

また、何より度肝を抜かれたのが沖縄の基地問題を掘り下げた山城知佳子さんの映像作品。最初はよくわからなかったのですが、見続けていると、物語を手渡されたような確かな感触が残る作品でした。

 

山城さんが2016年にあいちトリエンナーレで発表し海外の賞も受賞した映像作品《土の人》から展開された、パフォーマンス作品《あなたをくぐり抜けて》も良さそうなので、今後東京で上演されることがあればぜひ行ってみたいなと思っています。

 

《あなたをくぐり抜けて》artscapeレビュー

https://artscape.jp/report/review/10150521_1735.html