先の東京五輪(1964年)前後を背景とした、高森朝雄(梶原一騎)原作・ちばてつや画による漫画『あしたのジョー』の魅力を見つめなおす展覧会が世田谷文学館で開催中。
少年院送りとなった矢吹丈のもとへ丹下段平から届いた拳闘指南の葉書「あしたのために」。ここからボクシングに“自らの命を燃え尽くす程の情熱”を見出していくジョー。
数々の名言・シーンが100枚を超えるモノクロ原稿とともに展示されています。
写植の貼り込みやホワイトの修正も懐かしい。
舞台裏での、原作者とマンガ家による壮絶な格闘も当時の書面を通して展示されています。
登場人物たちも、制作者も、今の時代にはない熱気を放ち、圧倒された展覧会でした。