雑誌にみるカットの世界

1946年に岩波書店より創刊された雑誌『世界』と、1948年に暮しの手帖社より創刊された雑誌『暮しの手帖』。それらの紙面を彩ったカット原画の展覧会です。

 

『世界』のカットは、洋画、日本画、版画、彫刻、現代美術など幅広い作家が起用され、それぞれに個性ある画を展開しています。『暮しの手帖』は、創刊号よりほとんどすべてのカットを花森安治が手掛け、感性豊かであたたかみのある画風はいつ見てもとても魅力的です。

 

いずれも小さなコマのモノクロ作品ですが、筆の濃淡であったり、細いリズミカルな線だったり、味わい深い魅力に富んでいました。