アイヌの建築と工芸の世界

 

チセ(家屋)でカムイ(神)に祈りを捧げ、自然と共生した生活を送っていたアイヌ文化を紹介する展示会です。

アイヌの生活には、チセの建材はもちろん、儀礼具、道具の素材などに様々な植物が多く用いられていました。マキリ(小刀)で木彫文様を刻み、樹皮からつくった糸で布を織り、刺繍をしてアットゥㇱ(樹皮衣)をつくります。

植物もカムイが人間のために用意してくれたものと考えられ、その植物それぞれもカムイであり、必要な時に必要な分だけ感謝して用いていたそうです。

現代の作り手によるアットゥㇱの製造工程も動画で紹介され、長い歴史と自然の中で伝承されてきた技術と、自然と共生するアイヌ文化の豊かさを感じることができました。